愛車のBCNR33 スカイラインGT-Rを家庭の事情により一時抹消しました。
ナンバーが無くなって寂しいですが
これも手放す前によく考えたいので一つの選択としてはありかと思います。
自宅で保管できる方は長年寄り添った愛車を手放す前に是非ご検討ください!
- 一時抹消のメリット
- 一時抹消のデメリット
- 一時抹消と永久抹消の違い
- 一時抹消の方法
一時抹消のメリット
一時抹消とは陸運局の手続きは一時使用中止とも言います。
ナンバーを返納する事で自動車税を止め、自賠責保険の解約ができます。
この状態であればあらためて行動復帰も可能で再度車検に合格すればナンバーを付けて公道復帰も可能です。
自宅に保管場所がある場合で長期で公道を走行しなくなる場合は、
一時抹消をしておく事で保管期間中の無駄な費用を抑える事ができます。
また一時抹消をかける事で自動車税は月割で還付を受ける事ができますので、
遅くても2月に一時抹消が完了すれば3月分が返ってきます。
自賠責保険は加入月から月割還付になります。
多くは車検月から2年で加入のケースが多いかと思いますので、
車検満了時期が長ければ長いほど金額も大きくなります。
一時抹消のデメリット
デメリットは再度車検を受けなければいけないという事です。(中古新規車検)
継続車検の場合はある程度前回の状態でバレない部分や隠せる部分もありますが、
中古新規での車検の場合は検査員も比較的しっかり見るそうです。
改造車で年式が古い車両は継続車検と中古新規車検で検査員の見方が違うと検査を受からないケースも増えます。
また一時抹消中は公道走行ができませんのでよっぽど広い敷地でなければ車を動かす事ができません。
車の稼働部分の多くは円でできておりゴム部分も多いため、
動かさない場合はゴムブッシュの一点に車重がかかり、
また円の一部分に負荷が掛かりっぱなしになります。
当然、変形の原因になりますので保管期間が長ければ長いほど復帰時に交換しなければいけない可能性が高くなります。
可能せあれば少しでも動かして荷重のかかる部分を変えていく事がベストでしょう。
次にオイルなどの油脂関連です。
エンジンオイルもLLCも本来であればエンジンの稼働に合わせてエンジン内を循環する部分ですが、
エンジンを稼働させない事によりオイルやLLCが循環しないため、長期保管中にいきなりエンジンを掛けて空ぶかしは禁物です。
金属疲労の原因や水回りなら硬化したホースに負荷が掛かりますので破損の原因になります。
長期保管後のエンジン始動時は油脂類の交換やホース類の交換後が望ましいのですが、
破損しない様に定期的にエンジンをかける様にした方が良いでしょう。
一時抹消と永久抹消の違い
一時抹消=一時使用中止の事だとお伝えしましたが、
永久抹消とは車自体が存在しなくなった事を意味します。
つまり解体等が完了して車体(車体番号)自体が無くなった際に陸運局に手続きをします。
永久抹消でも還付による返金を受ける事ができます。
事故や高額な故障をした際に車検が残っているのに永久抹消をしないといけない場合は、
解体が完了し「移動報告番号」が発行された際に重量税を月割で受ける事ができます。
こちらにつきましては解体屋さんが引き取り料金に含まれている場合がありますが、
車の買取業者などに車を引き渡す(契約を済ませる前)に確認しましょう。
軽自動車などの車重が軽いクルマは大きな金額ではありませんが、
セダン、RV、1BOX、アメ車などの車重と年式と車検満了時期によっては意外と良い金額になります。
また永久抹消が登録されるとその車体番号の車は例外を除いて公道復帰はできません。
車のナンバーを外す事により
①自動車税還付(年間の月割還付)※一時抹消
②自賠責保険還付(自賠責加入付きから残りの月割還付)※一時抹消
③重量税還付(車検残から月割還付)※永久抹消
と受け取れる還付金もありますので手続きによって異なりますので、
都度、確認をした方が良いでしょう。
※意外と車屋さんは説明して貰えませんので知っていて損はないかと思います。
一時抹消の手続き
車検証に関する手続きは全て各陸運局にて行います。
どこの地域でも多くは軽自動車と普通車でナンバーの管轄により場所が異なりますので注意しましょう。
一時抹消で陸運局に持って行くものは
①実印
②印鑑証明書
③車検証
④ナンバー
※車検証の所有者欄の氏名と住所が印鑑証明書と異なる場合は別途、紐づく証明書が必要になります。
例)引越し等で住所が変わる場合は住民票※引越し回数によっては住民票の附票等
結婚等で苗字が変わる場合は戸籍の附票等
※自分名義の車両で進めてますが他人名義やローン会社名義の場合は、
所有者の実印と氏名・住所の記載のある委任状と譲渡証が必要になります。
※各用紙に記載する住所や氏名は印鑑証明証と異なってはいけません。
番地やマンション名、略字や旧字体など気を付けて相違がない様にしましょう。
陸運局に到着後、まずは手数料納付書を記入し印紙を購入します。
ナンバー記入の際は必ずボールペンでと言われます。
手数料納付書は窓口にあり記載内容はナンバーと氏名程度です。
印紙は手続きにより金額が異なりますが自分名義の場合は350円程度です。
記載事項変更(住所変更等)ある場合は別途必要になりますので、
印紙の窓口で聞けば教えてもらえます。
次は手数料納付書を持ってナンバー返却口でナンバーを返します。
注意点としては返却口に渡してしまうとナンバーは返してもらえません。
記念として穴あけ加工(310円だったかな)でもらう事ができますが、
車両に付け直しできずそれで走行すると違反になります。
たまに陸運局で見かけますが抹消予定車両で来て、
手続き終了後にナンバー無くて自社レッカー呼んで怒られている人見たことありますw
次に「3号様式の2」と言う用紙を記入します。
車検証に記載の車体番号やナンバー、氏名を記入して実印を押印します。
ここでの住所や氏名は印鑑証明書と同じ内容で記入をしますが、
住所や氏名に変更がある場合は1号様式も記入します。
変更場所を記入して確認書類として住民票などもまとめて窓口に出します。
こちらもナンバーや車体番号を記入しますが、
住所については住所コードと言って管轄の番号があります。
記入台にコード表の冊子がありますので確認して記入してください。
一番下に新所有者の氏名・住所、旧所有者の氏名・住所とありますが、
どちらも本人であれば実印を押印して完了です。
旧所有者が別の人場合は実印押印の委任状と譲渡証、印鑑証明書が必要です。
※ここでも印鑑証明書と内容が異なる場合は住民票などの紐付け書類が必要です。
ここまで完了したら窓口に提出をして確認をしてもらいます。
万が一、不備がある際は訂正印(実印)で修正できますので実印はあった方が良いです。
※厄介なのが譲渡証や委任状に相手側の記載ミスの場合は相手の実印での訂正印になります。相手に実印の押印を求める際は記載内容にミスがないか入念にチェックしてください。
私が仕事で車を買う時はチェックしたつもりでもお客様に訂正印をお願いした事がありました。
窓口で受理して貰えば交付窓口で新登録証をもらいます。
ここでは氏名と住所に記載内容のミスが無いか確認してください。
私が仕事で行った時に会社名が間違っており、
再登録の際に会社名が違うため手続き不可と言われて揉めた事がありました。
この時は1週間くらいで気が付いて電話したので履歴から確認をしてもらい、
陸運局のミスが発覚して訂正をしてもらいましたが、
万が一、個人で漢字違いなどあったら再登録ができない可能性もあります。
ましてや数年単位で保管してしまい、数年後に確認できずに登録できないなんて最悪です。
新登録証に不備がなければ税申告をして完了となります。
必ず陸運局に税事務所もついているのわからなければ窓口で教えてもらえます。
大体は交付窓口で次はここですみたいに教えて貰えますのでご安心を。
税申告用紙には新ナンバーと旧ナンバー、車検証の車両情報と自分の氏名・住所を記載します。
車両情報は新登録証に書いてあります。(旧ナンバーも下部に記載あり)
また氏名と住所には新と旧があり変更が無い場合は手間を減らすために、
新所有者欄は手書きして、新使用者欄は「新所有者に同じ」と簡略化できます。
旧所有者欄も同じです。
最後に控をもらったら全ての手続きが終了です。
まとめ
これで一時抹消手続きが全て終了です。
この後はできる限り早めに還付手続きを進めたいところです。
自動車税還付は税事務所次第ですが大体2週間くらいでハガキが届きますので、
振り込み先などを記載して返送すれば振り込まれます。
自賠責保険は加入している保険会社に電話すると窓口を誘導されて、
窓口で用紙を記入すれば振り込みして貰えます。
保険内容と車両情報等が必要になるので新登録証保険証書を持って行ったほうが良いでしょう。
容姿だけ窓口でもらえれば自宅で記入して郵送も可能ですが、
新登録証コピーと自賠責保険証(原本)も郵送になります。
走らせている方が車にとって良いことはわかっています。
家族を思えば手放す方が良いかもしれません。
クルマも走らせてくれるオーナーが良いかもしれません。
でも私とってこのクルマは10歳からの憧れでもあり、
父親との思い出でスタートをして今までの走行距離以上の思い出が詰まってます。
5歳の長女が「大きくなったら乗るね」とこの年で夢も貰えました。
まだわかりませんが娘が乗ってくれたらどれ程嬉しいことやらw
どうしても維持が難しい。どうしても手放したくない。
そんな時は一時抹消もありでは無いでしょうか。
私は手放す選択をする前に一度GT-Rの時を止めて、
今を見返しできる限り所有し続ける努力をする事にしました。