だいぶ暖かくなりスタッドレスタイヤからサマータイヤに履き替える時期がきました。
私の職場でも履き替え需要が増えております。
タイヤホイールの履き替えはDIYとしては比較的おこないやすく、
これからクルマを趣味される方もファミリーカーとして所有している方も、
車と触れ合うためにご自分で交換をされる方が多いかと思います。
そこでホイールとナットの組み合わせを間違えると、
ナットの締め付けが甘く脱輪を起こす可能性があり非常に危険です。
ご自分で作業をされる際は気をつけて作業を行い、
ご自分の怪我だけでなく人を巻き込まないためにも気をつけましょう。
ホイールとナット関係性
ホイールとナットにも合うものと合わないものがあり、
間違った組み合わせの場合は非常に危険です。
こちらで解説しませんが外車(一部国産OEM車)のボルト車両はもう少し複雑です。
①まずはナットの座面の種類になります。
これは私の仕事ではよくホイールにあっていないナットを装着されているケースが多く、
ホイールのナット装着面をダメにし、
最悪の場合は脱輪の危険がありますので注意して下さい。
平座ナット ピッチが1.5(トヨタ・三菱)と1.25(一部の日産)の2種類。
ホイールのナット取り付け面が平らホイール用。
スタッドレスタイヤにセットされている『廉価ホイール』にも平座ナット専用アルミホイールが存在する。
主にトヨタ純正・三菱純正・一部の日産純正のアルミホイールに使用する。
球面座ナット ピッチは1.5(ホンダ)のみ。
ホンダの純正ホイールに使用。※スチールホイールでも球面座を使用している物も有り、スチール用はプラスチックの黒いリングがついてキャップを共じめする。
テーパー座ナット ピッチは1,5と1.25の2種類。
主に社外ホイールを装着の時に使用するが、ホイールのナット取り付け面がテーパーの場合は純正ホイールでも使用可能。
その他にナットの頭の部分が21HEX/19HEX/17HEXと選ぶ事ができる。
主にナット座面は3種類となります。
ちなみに純正でもテーパー座ナットを使用しているメーカーや車種がありますが、
純正テーパー座ナットは黄色の線部分が短いため、
社外ホイールに使用するとホイール座面に角が当たります。
できる限り純正テーパー座ナットは社外ホイールに使用したくないのが本音です。
例えばスバル純正ナットを使用して新品社外ホイールを装着すると、
座面が短い分ホイール座面に角が少し食い込み、
取り付け跡以外の傷がつきます。
※正直、気にしない人は全く気にしませんが私は気になる方にはご説明してます。
②次に国産車のナットピッチは
- 1.5⇨トヨタ・三菱・マツダ・ダイハツ・ホンダ
- 1.25⇨日産・スズキ・スバル
となっていますがOEM車両は注意が必要です。
※例えばAZワゴンはマツダですがワゴンRのOEMの為ピッチ1.25
③そしてナットの頭部分の大きさになります。
- 21HEX⇨トヨタ・日産・三菱・マツダ・ダイハツ
- 19HEX⇨スバル・スズキ・ホンダ
- 17HEX⇨社外ホイール
上記が主なサイズとメーカーになりますが車種により異なる場合があります。
ご自身のクルマで使用しているサイズは純正車載工具に合わせる場合が多いですが、
社外ホイールを装着の場合は傷を付けないために17HEXを使用している場合があります。
純正車載工具と異なるサイズのナットを使用している場合は、
変換アダプターやクロスレンチを車載しておく事をお薦めします。
その他にも社外ホイール専用ナットでサイズが異なる稀なケースもあります。
例)SSR マークIナット、YOKOHAMA AVS ヘプタゴンナット、WORK 弾丸ナット
※名称が正式かわかりません。間違っていたらすみません。
ホイールとナットのまとめ
ナットの種類をご説明しましたが、
現在ご装着しているホイールとナットは正しい物が装着されておりますでしょうか?
意外とホンダ球面座ホイールにテーパー座ナットを使用している場合や、
平座ホイールにテーパー座ナットを装着されているケースを見受けます。
ナットはたかが1台分でも数千円のパーツですが、
万が一ホイール座面変形でホイールを交換した場合、
万が一脱輪をしてしまった場合。。。
ホイール交換なら数万円から数十万円で済むかもしれませんが、
事故に合った場合や人を巻き込んでしまった場合を考えると非常に大切なパーツになります。
ご自分でタイヤホイールを交換される際、
もしくはどこかで作業をご依頼される場合でも
ご依頼店舗や作業者への確認をされる事をお薦めします。