ほとんど車種別パーツであるクラッチキットではあるが、
実は車種によって様々な流用が可能なのはご存知でしょうか?
これから一例を挙げながらクラッチキットの流用をご説明します!

 まずクラッチキットはフライホイール・クラッチディスク・クラッチカバーが基本的なキットになります。
 そして種類としてはクラッチカバーのプル式・プッシュ式で分かれ、
この方式により付属品(動作変換キットの有無)が変わります。
 さらにシングルプレート・ツインプレート・トリプルプレートとディスク枚数が変わり、
カッパーミックスディスクやメタルディスク、カーボンディスク等の素材にも種類が有ります。
これはエンジンの出力や使用用途により選び方が異なります。
 ディスクの種類や枚数の使用用途や対応出力については各社のHPを参考にお選び頂き、
ここでは流用の考え方のご説明をさせて頂きます。
 またディスク径とフライホイール径、さらにフライホイールの厚みでミッションとエンジンを繋いでいきます。
 ディスク径とフライホイール径はエンジン出力によって異なり、
この3パーツの組み合わせにより適合車種の品番が異なります。
 逆に考えればディスクとフライホイールとカバーの組み合わせを変える事で適合車種が変わったり、
ディスクだけやカバーだけ、フライホイールだけ使用可能となります。

まずはこちらのカタログのシルビアで言うと

 S13/S14シルビアのSR20DETの5MTはシリンダーブロックは同じ寸法でミッションも同じ71Cミッションの為クラッチキット品番が共通なのはご存知かと思います。
ちなみにS15シルビアのSR20DEの5MT(オーテックは6MTの為除く)も流用ができます。
(S13/S14に限っては厳密にはNA/ターボでディスク径とフライホイール径が異なりますのでディスクのみまたはフライホイールのみ流用はできず、3点キットでの流用は可能です。詳しくはまた今度お話しできればと思います。)

 そしてS15シルビアのSR20DETの6MTはクラッチ品番が異なるため原則、流用不可と言われていますが、
実はクラッチディスクとカバーはSR20DETは全て同じ物を使用しています。
 よってディスクとフライホイールとカバーの径は S13/S14/S15は同じという事は、
フライホイールの厚みが異なります。
ちなみにS15シルビアのSR20DEでもオーテックは6MTでSR20DETとフライホイールは共通です。

以上の結果からSR20DETのクラッチディスクとカバーは全車種流用可能となります。
フライホイールにつきましては厚みが違うとのことですが、
噂ではSR20DEのフライホイールが厚みがある様でディスク径とフライホイール系が合えば、SR20DEフライホイールを流用してS15シルビアのSR20DETの6MTに使用可能とか。。
(あくまで噂なので実証していません)

この様にクラッチキットでは流用できないからと言って、
全くパーツが使用できないわけではありません。

先ほどの画像からですとBNR32スカイラインGT- R前期(プッシュ式)はHCR32スカイラインやECR33スカイラインとディスクは同じです。
要はエンジンとミッションの組み合わせでクラッチディスクとカバーが決め、
フライホイールで寸法の調整をしてるイメージですね!
車種別と言うよりエンジン&ミッション別みたいなところですね!

そしてスバルはアプライドモデルにより車載ミッションが異なりますので、
流用についてももっと細かく分かれます。
WRX STI(VAB)とインプレッサWRX STI(G○B)やフォレスター等の流用可能パーツも。

 ちなみに私のGT-Rには R32や R34などの社外パーツを流用している物もあります。
年式が新しいものは比較的グレードアップになりますが、
あえてグレードアップをせずに当時の物を使用するのもカスタムなのかと思います。

 流用情報はこれからも発信をしていきたいと思います!
スポーツカーの高騰に比例してパーツ価格も高騰してきてます。
特に人気スポーツカーや旧車は維持費が掛かりますので、
カスタム費用やチューニング費用の捻出に苦労しますが、
流用情報を基に他車種のパーツを使用すれば費用を抑えてカスタムやチューニングができるかもしれません!!

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